降谷零くんの短編が全然書き終わらないので途中まであげあげしておきます。いつも通りデフォ名だから梓ちゃんとヒロインの名前は雰囲気で読んでください。
弊社はゼロティーでお通夜になりました。
いやいや~~~~いやいや~~~~
今週どこにそんな要素あったって思うでしょ?
最後ですね。私は風見の女になりたいのであんな衝撃発言されたら……勝てない……
安室透の女が勝てないのは赤井秀一なら、
風見裕也の女が勝てないのは降谷零だから!!!!!!!!!!!!!!
と、言うわけで今も元気にゾンビになりつつも降谷零くんについて文字いっぱい書いてるのでほんっっっとこれ本にしたいですね~~~
更新したらアンケートも設置したいなーって思ってます。いらないと思うけど答えてほしいな!って気持ちです。
ちなみに書いてるやつを含めずに本にしても25ページぐらいにはなるので40ページぐらいの本になるんじゃないかな……夢本作ったことないからどういう仕様にしたらいいのかわからんよ……
とりあえず金曜日は二世紀ぶりに降谷零くんのコスプレしてきます。撮りたい構図があるから提案したけど誰も私の前でれ~~~くんのコスプレしてくれないから仕方ないので自分でやります。まじ仕方ねえ、顔面写らないように努力したい
※なんか改行が上手くいかないんですけど、いずれアップするのですみません……
読みにくいと思いますが仮で読んでください……
一体何度目になるのか、急にポアロに来てほしいという安室透の連絡もすっかり慣れてしまった。
退勤後まっすぐ向かったポアロの店内は夕方のちょっとした混雑を迎えていて、またコーヒー一杯で長居する可能性もあるので入るのが少し憚れる。
さてどうしようと考えていたら梓ちゃんとガラス越しで目が合い、手招きされるがままに店内へと足を進めた。
「安室さん、今日はお休みですよ?」
呼び出されたにも関わらず安室透の姿は其処に無かった。
しかも休みと来た。どういうことだ。仕事終わりになぜ私は帰り道を真逆の喫茶店に来ているのだ。とりあえずコーヒーを注文しカウンター席に座ると、あの男からの連絡をもう一度確認するためにスマホを取 り出した。
間違いない、やはり今日だ。何度スマホを確認しても、今日仕事終わりにポアロに来てほしいという内容にしか読み取れない。
水を持ってきてくれた梓ちゃんに見せても「ほんとだ」と首を傾げる。コップとおしぼりを受け取り、お礼を言うとトレーで口許を隠した梓ちゃんが「というか梓さんと安室さんって結構連絡マメにとってるんですね!」とにんまり笑っていた。別に大した話もしていないし、会話内容をスワイプして遡ってみるが「いや、大体あの人からの呼び出しなんだけど」としか言いようのない履歴しかなかった。多忙男である安室透に私と下らないメールなんてする暇ないでしょ、とは口が裂けても言えないけれど、それなりにたまっていたログの日付が随分古い。
もう、 そんなに経ったのか。
彼と再会してから。
今生で再会するとは思っても居なかった初恋の男性と運命的な再会をした、と言えばとっても響きが良いが実際は嘘にウソを塗り重ねた過去ばかりで、付き合っていた頃の話を聞かれると未だに良心が痛む。
ぼーっと履歴の日付を見ていると「なんだかんだ言っても梓さんも安室さんの事、嫌いじゃないですよね」とコーヒーを淹れていた梓ちゃんが横目で私を見る。今日は安室透が居ないからか、梓ちゃん目当てのお客さんばかりで視線を気にせず居られるから良いけれども、そういう話題はあんまりしてほしくないのが本心だ。安室透と言う人物の一般的な見解と、私の中での齟齬は想像以上に溝が深い。しかもそれを口に出す事が出来ないのでモヤモヤだ けが心の中で燻る。
うまく言葉が言い返せずにカウンターの木目を凝視していると、コーヒーが視界に入った。
「少しぐらいは素直になった方がいいんじゃないですか?」
安室さん、シフト明日までですし。
梓ちゃんの言葉に頭を勢いよくあげた。「それ、どういう事?」震える唇で尋ねると梓ちゃんがしまったと言う表情を見せた。何がまずいのか、いや、なんとなく理解しているから聞かなくてもわかる。
「安室さん、ポアロで働くの明日までなんです」
わかっていた事じゃないか、この男の正体を。安室透と言う男は任務が終わったら消える。いつだってそうだろう。
つまり彼が長期で行っていた捜査が終わったと言う事は彼が本当の名前を堂々と名乗れる日々が帰っ てくるんだ。……私だけでも喜んであげないと。
数年前の私だったら泣いて彼にさよならしたくないと懇願しただろう。でもそれは数年前の私なら、だ。そもそも再会する事なんてなかったはずの男に今更別れを惜しむ事もない。落ち着くんだ。
「あ、そうなんだ?」カウンターの下で握った両手は爪が食い込んでいる、痛い。果たしてこの意味をなさない相打ちをする私は、しっかりと笑えているだろうか。
「すみません、安室さんからてっきり聞いているのかと思ってました。自分で言うって言ってたので……」奥歯を噛み締める私には梓ちゃんの言葉を噛み砕く事は出来なかった。
店内に重い空気が流れそうになったところで勢いよくドアベルが鳴り響いた。店内に居た梓ちゃん目当ての皆さんは一斉にそっちを向いたのでこの空気やばいと思っていたんだろうな。私も天の救いと思って店先に顔を向けると居たのは息を切らせた安室透だった。全然救いじゃない、多分満場一致の意見ですね。
「お待たせしてすみません」
数年前にも何度か見た事のあるスーツ姿の安室透は梓ちゃんをレジに呼ぶと、財布をポケットから出してなぜか私のコーヒー代を払い始めた。「え、え、」何が起きているのかわからない私を他所に梓ちゃんに金額を払い「飲み終わったら車まで来てくださいね」と言って安室透はポアロを出ていった。嵐が去った。呆気に取られている店内にドアベルの余韻だけが鳴っていた。
我に返った梓ちゃんから「はやく飲んで行ってください!」とせかされ味わう事なくコーヒーを喉に流し込むと鞄を掴んだ。扉を開ける際に振り返ると、とっても良い笑顔をした梓ちゃんが手を振ってくれた。忙しいのにお騒がせしました、そんな気持ちを込めて片手でゴメンとジェスチャーをして音を立てずに閉めると目の前で停車しているあのお高そうな車と向かい合う。
すぐに私が出てきた事に気付いたらしい安室透が助手席に回ってドアを開けてくれた。エスコートされているみたいでむずがゆい。こういう事に慣れていないのをわかっていてやっているのだろう、悔しくて安室透を睨んだが想像通り効果は無かった。促されるままに助手席に座り、シートベルトを締める。一体何が起きているのかいまだによくわかっていないがとりあえず夕飯はいらないと家に連絡させられた。
連れて来られたのは夜景の見えるレストラン……ではなく個室の居酒屋。とはいえお洒落な内装と壁に並ぶ可愛い色のお酒からして女子受けがよさそうな場所だ。実際仕切りの向こうからは女子会っぽい声が複数聞こえる。
ただ座らされただけの状態の私に気付いているのか気付いていないのか、目の前の男は注文を取りに来たこれまたお洒落な女性店員にメニューを見せながら卒なく注文を済ませた。好きなお酒も、好きな食べ物も彼には知り尽くされていて再会まで数年間もブランクがあったとは思えない。
あの頃から優秀な捜査官である事は聞いていたし、実際そうであったけれども、あれだけの知識を詰めているのに加えてこんなどうでもいい情報まで詰め込めるなんて彼の脳みそは本当に私を同じ物体なのだろうか。
「どうしました?貴女が僕をじっと見るなんて珍しい」
「いえ、スーツの安室さんにお会いするのは珍しいから。今日は探偵のお仕事だったんですか?」
一瞬目を丸くし、何故か笑い始めた。私がわざと探偵の仕事か聞いたのがバレているのはともかく、何をそこまで笑う必要があるのか。お腹に手をあてて未だに笑う彼は「いえ、今日は別件です」と言って目じりの涙をぬぐった。うそでしょ、そんな笑う必要あった?この男のツボがよくわからない。
「そんなに白々しかったですか?」
「おや、何のことでしょうか?」
「……もういいです」
礼儀云々にうるさい目の前の男にしては珍しく、頬杖をついてほほ笑んでいる。細められた目は若干馬鹿にされている感じが否めないがめちゃくちゃ様になっていて悔しい。この男は私の下手くそな気遣いにも気付いていて言っているのはわかっている。貴方みたいに私は演技は出来ないし、こんなオープンな場所で「今日は公安のお仕事ですか?」とは言えないので精一杯濁したつもりだったが、そんな気遣いしなければよかった。
気まずい空気が流れる前にタイミングよく来たグラスを店員から受け取り、私に手渡しながら「まあそんなふくれないでください、可愛い顔が台無しですよ」と言ってのける安室透本当に怖い、鳥肌立った。条件反射で表情を引き攣らせた。こればっかりはいつまで経っても慣れない。
軽く乾杯をしてグラスに口を付ける。いつも運転手を任せてしまっているので安室透のグラスはウーロン茶が入っていた。さりげなく私だけお酒を頼んでもらったが本当は彼も飲みたいのではなかろうか。まあ、今日は突然連行されたので有難く私は飲みますけれども。
しばらく安室透と二人で世間話をしながら食べたり飲んだりしていた。今日来たのは最近よく常連客から此処のデザートがおいしかったという話を聞くらしく、気になったかららしい。それ以外は本当に他愛ない話しかしていない。客との話題のバリエーションは多いに越したことは無いし、新しいデザートの参考にするのかな。そう思ったところで疑問点が沸いた。
「安室さん、ポアロでの仕事は明日までって聞いたんですけど」
ウーロン茶を持つ手が止まった。それまでいつもの穏やかな安室透を演じていたくせに、突然じっと私を見つめる。その目は苦手だ、彼を思い出す。話を続ける事が出来ず息を呑むとまた安室透の胡散臭い笑顔に戻った。有無を言わさない、威圧感すら感じる貼り付いた笑顔を見せて、安室透は言う。
「もう少しお付き合いいただいてもいいですか?」
これでまだ半分も進んでないんだよね、長いですね。
早く書き終わりたいです。
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